※このニュースはSNSでは発信していましたが肝心のメルマガで発信されていませんでした。順番が前後しますがそのまま送ります。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
【調査会NEWS4027】(R8.4.7)※このメールには返信しないで下さい。
<「国益」と「大きな絵」>
荒木和博
『タブーを破った外交官 田中均回顧録』(井上正也・神足恭子・佐橋亮編 岩波書店刊)には「国益」と「大きな絵」いう言葉が度々出てきます。
田中均氏はご存じの方も多いと思いますが四半世紀前外務省アジア大洋州局長として総理の意を受けて北朝鮮のカウンターパートだった柳ギョン・国家保衛部副部長と秘密裏の交渉を進め、小泉訪朝を実現した立役者です。本書は編者の3人が田中元局長から聞き取りを行った、いわゆるオーラル・ヒストリーであり、外交史の一級資料だと思います。
本を読んでみてこの人とは歴史観も世界観も相容れない部分が多いと感じたのですが、あのとき小泉訪朝で金正日に拉致を認めさせ、5人が帰国したことに田中氏が重要な役割を果たしたことは間違いありません。外務省の中でもほとんど極秘でやった交渉であり、省内の敵も少なくなかったと思いますが、それをやり通したバックボーンは「国益」と「大きな絵」でした。
国家にとって何が重要かを考え、個別の問題ではなく、まず大きな絵を描いて構想を組み立て、そこに向かって様々な手を打っていくというのが日朝のみならず全てのことで田中氏の基本になっています。この人は拉致問題に関わってきた人からは極めて不人気ですが、あの交渉がなければ(あるいはおそらく他の人がやっていれば)北朝鮮が拉致を認めることも5人が帰ってくることもなかったでしょう。私はその点は率直に認めるべきだと思います。
同時に、本書で痛感したのは田中氏にとって拉致被害者やその家族の人生は「国益」とは別物であり、「大きな絵」の中では拉致被害者というのは米粒程の「点」だったのだろうということです。そして小泉訪朝自体が根本的には日朝国交正常化をめざすためのものであり、拉致問題はその「必要条件」でもなく、取り除かなければならない「障害」(本書にそう書いてあるわけではありません)だったということ、そして国交正常化が目標だったからこそ日本政府が動き、北朝鮮が交渉に応じ、最終的に拉致を認めて5人を返したという現実はしっかり認識しなければならないと思います。拉致被害者救出のためであれば当時の(あるいは今も?)日本政府があれだけのモチベーションを持って交渉を進めたとは思えません。
きれいごとで拉致問題を進めることはできません。「全拉致被害者即時一括帰国」と言うのはスローガンとしては当然でしょうが、それを言っているだけでは何も進みません。現実には拉致問題に最適解など存在しないのであって、ドブ川の中に傷だらけの身体を感染症覚悟で沈める覚悟で取り返してこなければなりません。そして事態が進めば見ない方が良かったと思うようなこの国の醜い部分も直視せざるをえなくなるはずです。北朝鮮以外の様々な国々との関係も悪化するかも知れません。
しかし私にはそれをやっていくことこそが「国益」だと思いますし、それを無視した「大きな絵」はあり得ないと思います。 ———————————————————————— <調査会・特定失者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★4月10日(金)18:30「サブカルで拉致問題の行き詰まりを突破する小さな大集会」(調査会主催) ・武蔵野芸能劇場 小劇場(中央線三鷹駅北口前・武蔵野市中町1-15-10) ・代表荒木・幹事長村尾・幹事三浦が参加 ※YouTubeライブ(荒木和博チャンネル) https://www.youtube.com/@arakikazuhiro ・問合せ 調査会
■調査会の関係した本 ○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊) 書籍版・Kindle版1700円(税別) ○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別) ◯ 『俺Antif@ 拉致Gameの強制イベントから逃げられません。』(おれあんてぃふぁ らちげーのきょうせいいべんとからにげられません・富田亜紀子著・晩聲社刊) 本書もオンデマンド出版です。下記からお申し込みください。 上巻 https://x.gd/4vn6S 下巻 https://x.gd/PId35
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成) araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html ★調査会のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会 ★代表荒木のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp 荒木担当 『救い、守り、創る』 村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」 ・代表荒木がキャスターをつとめています。 www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg ――――― ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 ////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・乗組員・遺体の漂流着岸一覧 note.com/kumoha551/n/n1de0fabd91c6?sub_rt=share_pw
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing _________________________________________ ■特定失踪者問題調査会■ 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 お問い合わせ・送信中止・アドレス変更等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから readyfor.jp/projects/shiokaze-supporter ■特定失踪者家族会■ 住所等は調査会と同じです。カンパの送金先は 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 ___________________________________________________
【調査会NEWS4027】(R8.4.7)※このメールには返信しないで下さい。
<「国益」と「大きな絵」>
荒木和博
『タブーを破った外交官 田中均回顧録』(井上正也・神足恭子・佐橋亮編 岩波書店刊)には「国益」と「大きな絵」いう言葉が度々出てきます。
田中均氏はご存じの方も多いと思いますが四半世紀前外務省アジア大洋州局長として総理の意を受けて北朝鮮のカウンターパートだった柳ギョン・国家保衛部副部長と秘密裏の交渉を進め、小泉訪朝を実現した立役者です。本書は編者の3人が田中元局長から聞き取りを行った、いわゆるオーラル・ヒストリーであり、外交史の一級資料だと思います。
本を読んでみてこの人とは歴史観も世界観も相容れない部分が多いと感じたのですが、あのとき小泉訪朝で金正日に拉致を認めさせ、5人が帰国したことに田中氏が重要な役割を果たしたことは間違いありません。外務省の中でもほとんど極秘でやった交渉であり、省内の敵も少なくなかったと思いますが、それをやり通したバックボーンは「国益」と「大きな絵」でした。
国家にとって何が重要かを考え、個別の問題ではなく、まず大きな絵を描いて構想を組み立て、そこに向かって様々な手を打っていくというのが日朝のみならず全てのことで田中氏の基本になっています。この人は拉致問題に関わってきた人からは極めて不人気ですが、あの交渉がなければ(あるいはおそらく他の人がやっていれば)北朝鮮が拉致を認めることも5人が帰ってくることもなかったでしょう。私はその点は率直に認めるべきだと思います。
同時に、本書で痛感したのは田中氏にとって拉致被害者やその家族の人生は「国益」とは別物であり、「大きな絵」の中では拉致被害者というのは米粒程の「点」だったのだろうということです。そして小泉訪朝自体が根本的には日朝国交正常化をめざすためのものであり、拉致問題はその「必要条件」でもなく、取り除かなければならない「障害」(本書にそう書いてあるわけではありません)だったということ、そして国交正常化が目標だったからこそ日本政府が動き、北朝鮮が交渉に応じ、最終的に拉致を認めて5人を返したという現実はしっかり認識しなければならないと思います。拉致被害者救出のためであれば当時の(あるいは今も?)日本政府があれだけのモチベーションを持って交渉を進めたとは思えません。
きれいごとで拉致問題を進めることはできません。「全拉致被害者即時一括帰国」と言うのはスローガンとしては当然でしょうが、それを言っているだけでは何も進みません。現実には拉致問題に最適解など存在しないのであって、ドブ川の中に傷だらけの身体を感染症覚悟で沈める覚悟で取り返してこなければなりません。そして事態が進めば見ない方が良かったと思うようなこの国の醜い部分も直視せざるをえなくなるはずです。北朝鮮以外の様々な国々との関係も悪化するかも知れません。
しかし私にはそれをやっていくことこそが「国益」だと思いますし、それを無視した「大きな絵」はあり得ないと思います。 ———————————————————————— <調査会・特定失者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★4月10日(金)18:30「サブカルで拉致問題の行き詰まりを突破する小さな大集会」(調査会主催) ・武蔵野芸能劇場 小劇場(中央線三鷹駅北口前・武蔵野市中町1-15-10) ・代表荒木・幹事長村尾・幹事三浦が参加 ※YouTubeライブ(荒木和博チャンネル) https://www.youtube.com/@arakikazuhiro ・問合せ 調査会
■調査会の関係した本 ○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊) 書籍版・Kindle版1700円(税別) ○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別) ◯ 『俺Antif@ 拉致Gameの強制イベントから逃げられません。』(おれあんてぃふぁ らちげーのきょうせいいべんとからにげられません・富田亜紀子著・晩聲社刊) 本書もオンデマンド出版です。下記からお申し込みください。 上巻 https://x.gd/4vn6S 下巻 https://x.gd/PId35
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成) araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html ★調査会のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会 ★代表荒木のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp 荒木担当 『救い、守り、創る』 村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」 ・代表荒木がキャスターをつとめています。 www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg ――――― ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 ////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・乗組員・遺体の漂流着岸一覧 note.com/kumoha551/n/n1de0fabd91c6?sub_rt=share_pw
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing _________________________________________ ■特定失踪者問題調査会■ 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 お問い合わせ・送信中止・アドレス変更等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから readyfor.jp/projects/shiokaze-supporter ■特定失踪者家族会■ 住所等は調査会と同じです。カンパの送金先は 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 ___________________________________________________
