昨年11月14日、高市早苗総理および木原稔官房長官兼拉致問題担当大臣に提出した要請文書については12月5日に拉致問題対策本部からの回答が届いています。これについて以下のような質問を今日付で送りました。
令和8年1月21日
内閣官房拉致問題対策本部事務局御中
特定失踪者問題調査会代表 荒木和博
平素拉致被害者救出に向けての真摯なお取り組みに敬意を表します。
さて昨年12月5日に受領した要請文書への回答ですが、いくつかご説明いただきたい点があり、あらためて各項目について文書にて質問をお送りする次第です。ご多忙中恐縮ですがご回答いただきたくお願い申し上げます。
記
■要請文第1項目■
長期にわたって拉致が行われ、なおかつ5人をのぞいて1人も救出できず、拉致認定すら19年前の松本京子さん以来ただの1人もされていないことの責任はどこにあるのか、外務省なのか、警察なのか、官邸なのか、あるいは別の機関なのか明確にしてください。「オールジャパンだから全ての責任」ということであればそれは全てに責任がないということになります。
(対策本部事務局の回答)
拉致という未曾有の国家的罪による被害者を救出することは、国としての責務であり、個別の省庁に責任を帰するのではなく、政府一丸となって取り組むべきものです。政府としては、今日に至るまで、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現に向けて、各省庁が協力しながら、様々な取組を継続してきているところであり、引き続き、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、全力で果敢に取り組んでまいります。
(質問事項)
「国としての責務であり」「政府一丸となって」ということであれば内閣総理大臣が責任をとるものと理解して良いですか。それとも誰も責任をとらないということでしょうか。
■要請文第2項目■
北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の運営、とくに本年になってNHKが根拠を示さず大幅な値上げを行ったことに対してのご配慮に感謝申し上げます。現在米国はトランプ政権の方針によってFEN、RFAなどの北朝鮮向け放送が大幅に削減され、韓国でも政府方針の変更で対北放送を中止、民間の対北放送も厳しい状態です。私たちは最後の砦として頑張り続けますが、この際拉致問題に限らず国家安保の視点から非常時の在外国民向け放送については政府が関与して対応すべきと考えます。政府の関与によるKDDI八俣送信所の100キロワット送信機2機の新設をぜひ実現して下さいますようお願い申し上げます。これが実現すれば「しおかぜ」も緊急放送を含めて対応でき、現在の300キロワット送信機よりも効果的かつローコストで送信を行うことができます。
(対策本部の回答)
緊急事態発生時の在外邦人との連絡については、邦人保護の視点から、短波放送を含め、できる限り多くの手段を確保しておくことが重要です。その観点から、政府としては、緊急時において、全世界向けに国際放送を実施しているNHKと連携して対応する体制を構築しています。また、短波放送に限らず、政府としては、電話やインターネットが遮断された場合でも利用可能なFM放送機や衛星携帯電話、無線機といった連絡手段も可能な限り確保するよう努めています。
政府として、今後もこうした取組とともに、適時適切な方法で、邦人の安全確保に万全を期してまいります。
(質問事項)
「FM放送機や衛星携帯電話、無線機」については要請文書の「この際拉致問題に限らず」とあることへの回答をされたものと理解しますが、言うまでもなく「非常時の在外国民」として最優先されるべきは何十年も「非常時」におかれている拉致被害者であることは文脈からも、またそもそもこの要請を誰が誰に対して行ったものであるかからもご理解いただけると思います。その意味で100キロワット送信機2機の新設と政府による管理の準備を進めることは適切な措置ではないでしょうか。
■要請文第3項目■
被害者救出のための外交交渉を排除するつもりは毛頭ありませんが「手段を選ばない」という総理の方針であれば実力の使用も選択肢にあって当然です。「憲法・自衛隊法の制約」を盾にとって国民の基本的人権侵害を放置することこそ憲法違反であると考えます。使う使わないはそのときの判断ですが、その準備を含め自衛隊へのしかるべき任務付与をされるようお願いします。
(対策本部の回答)
自衛隊による救出活動には、国際法と我が国憲法上の制約があるため、自衛隊の活用には限界があることは事実ですが、今後とも、拉致被害者の救出のために何ができるかについて、政府全体として、不断の検討を継続してまいります。
(質問)
ここに書かれた「国際法と我が国憲法上の制約がある」というのは具体的にどのような条文にどう抵触するということでしょうか。
■要請文第4項目■
私たちは本年(要請時の令和7年)5月国連強制的失踪作業部会136セッション(バンコク)、9月に137セッション(ジュネーブ)に参加しました。この活動の中で日本政府から国連に対する情報提供、特に認定被害者以外の拉致被害者に対する情報提供が十分でないことを痛感しています。「認定の有無にかかわらず」という原則に照らすなら、「政府としてまだ認定はできていないが」という注釈を付けてでも特定失踪者(警察発表も含め)についての情報は積極的に提供すべきだと考えます。実際作業部会からは既に北朝鮮に対して特定失踪者の安否確認や人権の保護などを求めており、日本政府の対応との齟齬が起きているのが現状です。特定失踪者についての国際的な情報提供を積極的に進めていただくようお願いします。
(対策本部の回答)
拉致の可能性を排除されない方については、これまで国連シンポジウムに特定失踪者家族会から御登壇いただいたり、大阪・関西万博の際に調査会の協力も得て英文パネルを展示したりするなどして、国際社会への情報発信に努めているほか、強制的失踪作業部会や北朝鮮人権状況特別報告者、国連人権高等弁務官事務所などとも緊密に意思疎通してきています。また、国連においては、日本政府が積極的に関与することで、拉致問題への言及を含む北朝鮮人権状況決議が毎年採択されてきています。引き続き国際社会に働きかけていきます。
(質問)
政府が外国に向けて発信できるのは公式情報だけであると聞きました。ならば各県警がホームページで明らかにしている「拉致の可能性を排除できない失踪者」についても英語及び可能であれば韓国語・中国語等で情報発信することは対策本部事務局レベルで可能ではないでしょうか。
<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。
※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★令和8年1月21日(水)19:00「江東区人権学習講座『あなたの知らない拉致問題』」(江東区主催)
・男女共同参画推進センター(地下鉄住吉駅徒歩12分 江東区扇橋3-22-2パルシティ江東)
・調査会幹事長村尾が参加
・問合せ・申込み 江東区人権推進課人権推進担当(03−3647−1164)
★1月24日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 富山」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催)
・オーバード・ホール 中ホール(富山駅徒歩3分 富山市牛島町9-17)
・調査会幹事長村尾が参加
★1月24日(土)「拉致問題を考える川口の集い」(川口市主催)
・フレンディア(キュポ・ラ4F 川口駅東口前)
・調査会代表荒木が参加
★1月27日(火)18:30ヨーロッパを舞台にした北朝鮮拉致を考える神戸集会(特定失踪者問題調査会主催)
・神戸市中央区文化センター(三宮駅徒歩6分 神戸市役所西側神戸市中央区東町115Tel 078-381-7899 )
・YouTubeライブ:代表荒木のチャンネルで行います。終了後アーカイブでの視聴も可能です。
https://www.youtube.com/@arakikazuhiro
・調査会代表荒木・幹事島尾百合子・特定失踪者家族会吉見美保副会長・有本恵子さん姉有本尚子さん他参加
・問合せ:調査会
★2月21日(土)13:30「拉致問題を考える国民の集いin愛知」(拉致問題対策本部・愛知県主催)
・アイリス愛知(地下鉄丸の内駅徒歩8分 名古屋市中区丸の内2-5-10)
・特定失踪者家族会吉見美保副会長が参加
・参加申込等詳細はこちらから
www.pref.aichi.jp/press-release/tsudoiinaichi.html
★3月15日(日)「RBRAシネマフォーラム in 名古屋」(予備役ブルーリボンの会主催)
・中日ホール&カンファレンス(地下鉄栄・名鉄瀬戸線栄町駅直結 名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル6F 052-262-5311)
・特定失踪者家族会吉見美保副会長・調査会代表荒木が参加
■調査会の本
○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊)
書籍版・Kindle版1700円(税別)
○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成)
araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html
★調査会のYouTubeチャンネル
www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会
★代表荒木のYouTubeチャンネル
www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp
荒木担当 『救い、守り、創る』
村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」
・代表荒木がキャスターをつとめています。
www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 //////////////////////////////////////////////////////////
北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧
https://note.com/kumoha551/n/n6fca55ffafb3?sub_rt=share_pw
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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■特定失踪者問題調査会■
〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301
Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059
お問い合わせ・送信中止・アドレス変更等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。
調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A
●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu
●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会
●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい)
●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから
readyfor.jp/projects/shiokaze-supporter
■特定失踪者家族会■
住所等は調査会と同じです。カンパの送金先は
郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会
銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会
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