国連強制的失踪作業部会陳述等についての報告【調査会NEWS3922】(R7.5.5)

【調査会NEWS3922】(R7.5.5) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ・送信中止・アドレス変更等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ――――――――――――――――――― <国連強制的失踪作業部会陳述等についての報告>
 荒木和博
 今回の訪タイについての報告です。放っておくと自分自身が忘れてしまう可能性があるので備忘録として書いておきます。なお、自分のメモがかなりいい加減で、海老原代表にも見てもらいましたが、基本的には私自身に都合の良いようになっていると思ってご一読いただければ幸いです。
<5月1日木曜> 1000(日本時間1200)海老原智治・北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ代表(麗澤大学客員教授)とYouTubeライブ。タイ人拉致や木村かほるさん目撃証言について(約25分) https://youtube.com/live/G7Rc2zj3uPM
1400~1430 日本大使館 小関美智子一等書記官(法務省入管)・眞木晴奈二等書記官(外務省)が対応。
1600~1700過ぎ ポーンチャイ上院議員と面会(国会事務所)。  海老原代表も前々から面識があり、人権問題に非常に関心がある人。昨年選出され上院は任期5年改選なしなので当分活躍できる(上院は一般の選挙ではなく有識者による選出で、日本の貴族院のような位置づけか)。議員は日本に留学経験があり、日本語は流暢。会話は日本語で行った。タイ日友好議員連盟にも入っている。以下はポーンチャイ議員の発言。
・ウイグル人送還については外務省は反対だった。首相が習近平主席と会ったとたんに送還を決めた。 ・タイ人拉致については、タイ社会での一般認知を高めて行くことが必要だ。そのためにタイで映画やアニメ「めぐみ」を一般上映したり上映会の後にシンポジウムを開催したりするのが有効だろう。国会の常任委員会等として出来るかを考えたい。
<5月2日金曜> 1000 国連ビルで事務局担当者と事前打ち合わせ  担当者が説明したのは①少しずつ小出しにした方が良い。まとめて出すとそれで終わってしまう。今後ずっとフォローアップしていく。②日本政府はどこから情報が上がってきているのか気にしているが教えてはいない、③アプローチは個々の人権侵害の問題と北朝鮮に対するアプローチの二つある、④家族がこう思っているというのだけでは難しい、目撃情報等は重要で、渡した資料は貴重である、というもの。強制失踪作業部会のメカニズムでは、申立てが一度正式受理に至ると、解決するまで何年であろうと審査され続ける。長くなろうと途中で打ち切られてしまうことがない。正式受理に至るためには、国連の強制失踪の定義に当てはまることを示すだけの十分な情報が、作業部会に提供されなければならない。実際に正式受理に至るのは申立てのうち3割ほど。ただし、正式受理に至らなかった件については、無視してしまう訳ではない。個別の人権侵害問題としては取り扱えないものの、問題となっている国(北朝鮮)への勧告の要素として重要であり、重視していく。
1115 前の聴取が少し押して遅れて作業部会委員への陳述開始。委員は5人。G.CITRONI議長(女性)・BRANSKA副議長(女性)・ABLDE委員(男性)・A.L.OEL委員(女性)・BALD委員(女性)。事務局3人。
 荒木から20分ほどプレゼン。海老原代表が通訳。 (議長) 長い間関心を持って下さりありがとうございます。北朝鮮については複雑な側面があるが個別に見ていくとそうなのかというケースがある。2月に勧告を出したが返事はない。情報はさらにアップデートしていきたい。 (副議長)(作業部会の権限について説明)個別のケースと北朝鮮へのアプローチの二つがあるが両者は関連したものです。北朝鮮に回答させるため家族の声をぶつけていくことが必要。(質問)①あなたの組織はどのような支援を政府から受けているのか ②ビラ(英文ビラを配布)には他の国の拉致についても書いてあるがそれ以外の国にも支援団体はあるか(それぞれについて荒木から回答) (議長) 総括的な状況をありがとう。もし提案があれば。 (荒木) 日本政府は北朝鮮と交渉するために少ない人数しか認定していないが実際にははるかに多くの数がおり、政府も事実上それを認めている。作業部会が個別の名前を挙げてくれることは北朝鮮にとってもプレッシャーになるしご家族にも励みになる。日本人拉致被害者だけを取り返すことは不可能であり、他の国の拉致被害者も救出しなければならない。また私たちは北朝鮮の他の人権問題に取り組んでいる人々とも連携している。これからも作業部会と連絡をとりあっていきたい。(海老原代表の持ってきた元山海水浴場で曽我さんとアノーチャさんが写っている写真を見せて)タイ人拉致と日本人拉致も関連性を持っている。 (議長)次回のセッションは、ジュネーブで9月15~24日に開催予定。ここに対面でもオンラインでも参加してもらえれば良い。手配の都合があるので遅くとも1か月前までには事務局とやり取りして欲しい。    なお、「しおかぜ」で委員からのメッセージを放送することに同意を得た。今後、事務局とやり取りして、録音した音声ファイルを送付する等が可能とのこと。
1530 タイ外務省東アジア4課  ロムデート課長・パタウィー参事官・エーヤーヤー三等書記官が対応。正直期待していなかった(日本大使館と同様の儀礼的なものと想像していた)が非常に熱心で1時間の予定が1時間半に延び、おかげて次の会合が30分遅れた。課長から4課が日本と朝鮮半島を担当しており日本と北朝鮮の関係に関心を持っているとの話があった。タイ外務省側からは次のような質問を受けた。①どうして北朝鮮は日本から沢山拉致したのか、②拉致をした理由は、③拉致をされた人々の年齢はどのくらいだったのか、④安倍総理が辞任した後変化はあるのか、⑤9.17はなぜうまくいったのか。ストックホルム合意がうまくいかなかったこととの違いは何なのか、⑥あなたは日本がもっとプレッシャーをかけるべきだと思うか。それともコミュニケーションを重視すべきだと思うか、⑦北朝鮮で現在生きている人は何人くらいいるのか、など、非常に熱心であった。  海老原代表からは①今年はアノーチャ拉致が判明してから20年になる、②タイ・北朝鮮国交樹立後は50年で様々なやりとりがあると思うがただおめでとうで終わらせるのではなく、アノーチャのことを伝える良いタイミングだと考えて欲しい、③前任のチュチャイ課長のときは韓国のNGOとも連携してアノーチャに関する情報を収集していた。タイ政府が直接情報を得るのは難しいと思うが韓国とも連携してやって欲しい、と要望。課長からチュチャイ課長のときは色々やっていたが結果には至らなかった。日本はタイより情報があると思う。色々な要因があり難しい問題であるとの回答。
1730 韓国大使館金参事官  状況についての意見交換。北朝鮮の大使館は対外的な活動がほとんどできていない。それをするための力が既になくなっている。 ―――――――――――――――――――――――- <調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★5月30日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 札幌」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催) ・札幌市生涯学習センター ちえりあホール(札幌市西区宮の沢1条1-1-10) ・特定失踪者家族会斉藤由美子さん・北越優子さん・調査会幹事長村尾が参加
★7月19日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 川口」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催) ・南平文化会館 ホール(川口市元郷6-14-1) ・調査会幹事長村尾が参加
★7月26日(土)「防人と歩む会講演会」(同会主催) ・TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(新宿区市谷八幡町8番地)  市ヶ谷駅より徒歩約1~2分 ・調査会代表荒木が参加 ・申込・問合せ sakimorjapan@gmail.com 070-9114-1453(事務局)
★9月9日(火)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 福岡」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催) ・福岡市立中央市民センター(福岡市中央区赤坂2-5-8) ・調査会幹事長村尾が参加
★令和8年1月24日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 富山」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催) ・オーバード・ホール 中ホール(富山市牛島町9-17) ・調査会幹事長村尾が参加
■調査会の本 ○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊)  書籍版・Kindle版1700円(税別) ○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成) araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html ★調査会のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会 ★代表荒木のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp  荒木担当 『救い、守り、創る』  村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」 ・代表荒木がキャスターをつとめています。 www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg ――――― ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 ////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧 note.com/kumoha551/n/n6fca55ffafb3?sub_rt=share_pw 着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing _________________________________________ ■特定失踪者問題調査会■ 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから readyfor.jp/projects/shiokaze-supporter ■特定失踪者家族会■ 住所等は調査会と同じです。カンパの送金先は 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 _____________________________________________________