国会研究会レジメ ②拉致認定と特定失踪者の問題について【調査会NEWS3904】(R7.2.25)

【調査会NEWS3904】(R7.2.25) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ・送信中止・アドレス変更等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ―――――――――――――――――――――― <国会研究会レジメ ②拉致認定と特定失踪者の問題について>
 以下は去る2月19日衆議院第一議員会館で開催された研究会での二番目、竹下珠路特定失踪者家族会事務局長のレジメです。 ――――――――――――――― 拉致認定と特定失踪者の問題について           特定失踪者家族会事務局長 竹下珠路
 蓮池さんら5人の拉致被害者が帰国できた年の2002年に制定された拉致被害者支援法(北朝鮮によって拉致された被害者等の支援に関する法律)によれば、被害者とは「北朝鮮当局によって拉致された日本国民として内閣総理大臣が認定した者」となっています。当時帰国された5人も含めて現在政府認定の拉致被害者は17名、2005年に田中実さん、2006年に松本京子さんが拉致認定されてからは現在まで一人の拉致認定者も増えていません。
 北朝鮮による拉致問題がマスコミによってようやく広く報道され始めた1990年代から「うちの家族も拉致されたのではないか」と名乗りを上げた方々がおり、2002年秋からはその申し出が日本中から一気に殺到しました。この状況に対応すべく特定失踪者問題調査会が設立され、これらの人々を「特定失踪者」と名付けました。
 北朝鮮による拉致の可能性のある失踪は古くは1950年代から2000年を超えるまで50年以上に亘って日本全国で発生していました。日本政府はその後「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者」として現在871名と発表しており、各県警のHPに氏名を公開している人々と調査会のHPに公開している人は合わせておよそ540名になります。
 拉致認定について2006年11月30日、当時の漆間巌警察庁長官は記者会見で、「拉致ではないものが一件でもあると反撃を食らう。 犯罪に該当するものを拉致事案に掲げており、警察が追加するとしたら(北朝鮮の国家意思によって、本人の意思に反して、北朝鮮に移送されたという)三要件は譲れない。 認定を行う政府が緩和するのなら、私たちとは別の考え方だ」と語っています。この三要件は現在も継続しているようですが、50年以上前の事件を、だれが証明してくれるのですか。家族は証拠探しまで自分でしなければならないのですか。
 政府は「拉致認定の有無にかかわらず」と言っており、「認定被害者も未認定の被害者も帰ってくれば同じ対応だから心配ない」と言う方もおられます。帰ってきてからの対応が同じなのは当然です。しかし、認定被害者は政府が必ず取り返すという覚悟で北朝鮮に迫れます。しかし特定失踪者については、今の状況では、北朝鮮が認めた人だけが「すべての拉致被害者」と言う事ですか。今までの日朝間協議の経験から、北朝鮮の言葉をそのまま信用できますか?日本政府はそれに対応できる被害者情報をきちんと確保していますか?  特定失踪者は様々な場面で認定被害者と区別されています。マスコミの対応も顕著です。外国要人にも面会の機会がありません。日本国民も国際社会も具体的な特定失踪者の状況を知りません。日本政府が知らせていないからです。「その他多くの・・・」という言葉で括られているだけです。
 警察庁のHPには「拉致の可能性を排除出来ない行方不明者」として公開しているものの、これは北朝鮮や国際社会に具体的な人数や失踪の状況を告知しているとは言えません。日本政府はこの拉致問題を矮小化し、保身を図っていると言われても仕方ない状況と言えます。
 特定失踪者家族は歴代総理大臣に面会できません。総理が特定失踪者に面会することは拉致問題を解決する強い意志として、北朝鮮に対しても強いメッセージになるはずですが、「もし拉致でない人がいたら北に付け入るスキを与える」と称して面会してくれません。認定被害者の他にも多数の拉致被害者がいると政府は認識していながら、拉致が明らかになって20年以上経っても、誰一人取り返すことも、認定者を増やすこともしていません。
 物的証拠や状況証拠、目撃証言等から拉致が確実であろうと思われる人々も多数います。特定失踪者家族は北朝鮮より前に日本の国内で大きな壁を感じ、自分たちがこのまま置き去りにされるのではないかと不安な思いを抱いています。被害者本人はいま北朝鮮という生活状況の悪い中で高齢化しています。既に被害者・特定失踪者の60%が70歳を超えており、その半数は80歳を超えています。100歳を超えている方々もおられます。
 北朝鮮に誠実さを求めることは無理だと理解した今、一刻も早く全ての拉致被害者を取り戻すためには何をすればよいのか、日本国内で、外交問題を解決する手段云々という話ではなく、拉致され不当に監禁されている被害者を救出するためにすべきことは何かという議論をしていただきたいと思います。
 世界情勢も動いているこの時期に、日本の立場を強く主張してほしいです。皆さまの知恵と勇気を結集してください。 ―――――――――――――――――――――――- 拉致の真相を暴く短編映画を作るためのクラウドファンディング実施中(3月7日まで)。詳しくはこちらから readyfor.jp/projects/S-S-R?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★3月9日(日)13:30「大澤孝司さんと再会を果たす会総会・座談会」(同会主催) ・新潟市巻地区公民館(越後線巻駅徒歩6分 新潟市西蒲区巻甲635 Tel 0256-72-3329) ・大澤昭一特定失踪者家族会顧問・調査会代表荒木が参加 ・問合せ 080-7092-3993(川村事務局長)
★4月26日(土)14:00「北朝鮮残留日本人問題を考える研究会」(同会主催) ・拓殖大学文京キャンパス(変更の可能性があります) ・調査会代表荒木・幹事三浦が参加 ・問合せ 090-8517-9601(荒木) ■調査会の本 ○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊)  書籍版・Kindle版1700円(税別) ○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成) araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html ★調査会のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会 ★代表荒木のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@arakikazuhiro
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