拉致の見方を変えたもう一つのできごと【調査会NEWS3509】(R3.9.25)

【調査会NEWS3509】(R3.9.25) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ―――――――――――――――――――――― <拉致の見方を変えたもう一つのできごと>
副幹事長 杉野正治
 横田滋さんが娘のめぐみさんの実名を公表した5年後の平成14(2002)年9月17日、小泉純一郎総理大臣が訪朝し、北朝鮮の金正日総書記(ともに当時)は日本人拉致を認めました。そしてそのひと月後の10月、5人の被害者が日本に帰国しました。この中に「曽我ひとみ」の名前があったことによって、私たちが北朝鮮の拉致が想像を遥かに超えて根深い問題であるということを認識することになったのです。
 ここがゴール地点かと思っていたら、実はここがスタート地点であったことを思い知らされたのです。
◆「曽我ひとみさん拉致」という衝撃
 昭和53(1978)年8月12日夕刻、曽我ひとみさん(当時19歳)と母のみよしさん(同46歳)の母子は、新潟県の佐渡から拉致されました。この経緯については、救う会全国協議会の西岡力会長が「救う会TV」で丁寧に解説されているのでぜひご参考下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Nu0_e_1CZHw
 この中で西岡会長は「曽我ひとみさんはその日(拉致された日)、偶然母のみよしさんと買い物に出かけて拉致された。したがってこれは人定拉致ではない」とおっしゃっていますが、私は前もって彼女の動向を入念に調べた上で拉致した可能性も少なくないと思います。
 平成14(2002)年9月に小泉総理の訪朝で金正日が拉致を認め、北朝鮮が発表した「生存者」5名の中に「ソガ ヒトミ」の名前を見たとき、思わず「ソガさんって誰?」と声をあげてしまいました。ほとんどの方がそう感じたと思います。救出運動に携わった人々ばかりでなく、警察もご近所も、そして家族までもが、「曽我さんは母と娘で家出した」と思っていたからです。日本政府も小泉総理訪朝の際には北朝鮮に対して「調査依頼」をしていませんでした。
 厳しい暮らし、母は早朝から工場で作業員と働き、ひとみさんは准看護婦として勤務していた病院の寮で暮らし、毎週土曜日には家に帰っていました。そうした境遇から抜け出そうと、みよしさんが娘とともに家出してしまった…ほとんどの人がそう考えました。
 ところが失踪から24年後、北朝鮮のいわば「告白」によって拉致であったことが判明したのです。
 私たち以上に衝撃を受けたのは、失踪者を持つ全国のご家族でした。「拉致とは何のつながりもない」「何か理由があって蒸発した」「思い悩んだ末に海に身投げした」… そう思われた失踪者が、実は北朝鮮に拉致をされていた。「もしかしたらウチの家族も拉致だったのかも」と疑いをもった全国の人たちが、一斉に警察や救う会全国協議会に相談してきたのです。
 「北朝鮮による拉致は、それまでの想像を遥かに超えた大規模なものだったのではないか」
 そんな思いから翌平成15年1月、特定失踪者を調査する私たちの団体が立ち上がりました。拉致の可能性のある方はその後も増え続け、現在では約470名、警察にも900名近いご家族から相談が寄せられました。
 おそらく曽我ひとみさん母子は、特定失踪者問題調査会や警察のリストにも載らなかったでしょう。失踪にそれなりの理由が考えられるし、何よりご家族が拉致だとは微塵も考えていなかったからです。身寄りのない人であれば通報すらできません。したがってそれ以外にも私たちが把握していない失踪者が多数いると思われます。
◆なぜ曽我さんを返してきたのか?
 ところで北朝鮮はなぜ曽我ひとみさんを返してきたのでしょうか。
 「米国に対する何らかのメッセージ(曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんは元米兵)」とか「かなり以前に横田めぐみさんと一緒に過ごしたことから『横田めぐみ死亡』という主張に信憑性を持たせるため」とか、いくつか指摘されました。おそらくそれぞれが曽我さんを日本に返す条件として考慮されたはずです。これに加えて、それまで5年間の日本での救出活動を否定するという目的もあったと思います。
 日本国内ではそれまで5年間、「横田めぐみさんを返せ」「蓮池薫さんを返せ」などと14名の返還を求める運動が行われてきました。平成14年の小泉総理訪朝の際、北朝鮮は日本側の要求に答える形で「5名生存、8名死亡、2人未入境」とその安否を日本側に知らせてきました(もちろんこれらが北朝鮮がつくったウソばかりだったことはすぐに明らかになりました)。ここで生存者の一人に曽我ひとみさんを加えることにしたのです。
 日本側の要求に100%答えると、それまで5年間の日本側の主張を肯定することになる。だから少しずらした形で答えてきたのではないでしょうか。「日本の救出活動は正確ではない」と言いたかったのでしょう。新たに「○○さんを返せ!」などと叫ばれようものなら、またもその返答を繰り返さなければならなくなります。
 小泉訪朝はいわばこれに「ケリ」をつけて日朝国交正常化を目指したものと考えられます。一方の北朝鮮もこれで日本と国交を結び、日本の助けを得る形で苦境にあえぐ国内事情を好転させるつもりだったのでしょう。おそらくは日本側の誰かが北朝鮮側に対し、「拉致を認め、横田めぐみは死亡したことにすれば、日本の世論は収まるだろう」という助言をしたのではないかと思います。
 ところが日本の国内世論は、日朝両国の当局の思惑とは逆に、大きく沸騰しました。マスコミも一斉に北朝鮮の拉致について扱うようになりました。日本も北朝鮮も、いわば想定外の事態になってしまったのです。
 北朝鮮は「こんなはずじゃなかった」「日本に騙された」と思ったことでしょう。同時に「日本の世論は侮れない」とも思ったはずです。国内世論など存在しない国ですから。事実その後も日本の世論やマスコミを動かそうと事あるごとに工作を仕掛けてきています。
 小泉訪朝からまもなく20年近く、横田滋さんの決断から25年近くが経ちます。そのころに生まれたという若い人たちが街頭で署名活動を行う姿を目にすると、一向に進まない現状に複雑な心境になります。
 しかし一方では、20年を経過しても北朝鮮は日本の世論を最も警戒しているのです。曽我ひとみさんを日本に返したことを、北朝鮮は強く後悔しているでしょう。私たちは5人が羽田空港でタラップから降りてくる姿を知らない世代に、拉致の事実を伝えていかなくてはなりません。 ===================================   <調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族会役員のみです。
★9月30日(木) 16:00 宮崎市現地ライブ(水居明さん・林田幸男さんの「共擁丸」 が出港したマリーナにて) ・代表荒木・特定失踪者家族会水居幹事が参加 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★9月30日(木) 18:30 拉致問題を宮崎から発信する9.30オンライン集会(救う会宮崎・調査会主催) ・代表荒木・特定失踪者家族会水居幹事が参加 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★10月1日(金) 11:00 青島海岸現地ライブ(原敕晁さん拉致現場) ・代表荒木・特定失踪者家族会水居幹事が参加 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★10月21日(木) 18:30 拉致被害者救出のため今までと違うツッコミ方を発信する10.21札幌ハイブリッド集会(救う会北海道・調査会主催) ・北海道立道民活動センターかでる2・7 地下鉄南北線さっぽろ駅徒歩9分(札幌市中央区北2条西7丁目 011-204-5100 ) ・代表荒木・幹事川田が参加 ・YouTubeライブ配信 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★10月30日(土)14:00 熱田神宮文化講座(熱田神宮主催) ・熱田神宮文化殿  名鉄神宮前徒歩3分(名古屋市熱田区神宮1-1-1) ・代表荒木・特定失踪者家族会吉見副会長・小久保稔史さん従兄弟石川孝一さんが参加 ・問合せ 熱田神宮文化殿(052-671-0852)
★11月13日(土)17:30「草莽志塾」(同塾主催) ※9月18日の開催予定が変更になりました。 ・かでる2.7(札幌市中央区北2条西7丁目 011-204-5100)JR札幌駅徒歩13分 ・調査会代表荒木が参加 ・問合せ・出口塾頭(011-737-1798)   ※事前申込みが必要です
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