【調査会NEWS3410】(R03.3.10)パシフィックホテル茅ヶ崎無線機発見事件

【調査会NEWS3410】(R03.3.10) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ―――――――――――――――――――――― <パシフィックホテル茅ヶ崎無線機発見事件>
 荒木和博
 昨日のYouTubeライブ、アーカイブも含めご覧戴いた皆様ありがとうございました。あらためて「上原謙・加山雄三・岩倉具視・箱根駅伝・サザンオールスターズ」というキーワードの関わるパシフィックホテル茅ヶ崎の敷地に無線機が埋められていたというのは象徴的です。各界各層の有名人が訪れていたというこのホテルが開業僅か4年で経営破綻したというのも不思議ですし、航空写真で見る限りホテルの真ん前の駐車場に無線機を埋めたというのは、あるいはホテル従業員の中に協力者ないし工作員がいたのではないかとも思えます。
 これから考えなければならないことは多いのですが、間違いなく言えるのはあのホテルのロケーションからして海上からの上陸浸透の目印だったことです。工作船というより貨物船を使って沖合で陸地から見えない反対側に夜ボートを降ろして上陸したのではないでしょうか。
 以下の記事は調査会の特別調査班が見つけた当時の読売新聞の記事です。今回のことはこの記事から始まりました。中身を読むとおそらく神奈川支局に県警外事にパイプを持つ記者さんがいて書いたものだろうと思います。警察からの情報であることをぼかしていますが、行間からも色々なことが分かります。御参考まで。
 なお、昨日のライブは以下の所でアーカイブがご覧になれます。 https://youtu.be/YUsUXYuPZDY  そのライブのおさらい的に今朝のショートメッセージでも解説しています。 https://youtu.be/26Aw8pQ9bD8  また、明後日のトークライブでもこのことについてお話しする予定です。 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA ———————————————————————- (参考) 読売新聞神奈川版 昭和44年(1967)1月7日付「ある伏流(3) 埋設連絡 その一」  ■スパイ無線機発見―ソ連型、とび抜けた性能 ◎道路拡張現場から 「えっ!またあの話ですか。弱ったなあ。もっともさんざんホテルの写真までとっていただいて、うちとしては宣伝になったといえるんでしょうが…」―茅ヶ崎市東海岸。冬の重い海を見下ろして立つ『パシフィックホテル茅ヶ崎』の一室で、同ホテル施設管理課長の池田俊雄さんは、こういって肩をすくめた。地上10階、地下1階の同ホテルは経営者の一人が元映画俳優の上原謙であることと、その特異な外容で、夏の湘南族にはよく知られている。このホテルの駐車場わきの道路拡張工事現場から、日本で発見されたものとしては、もっとも高性能のスパイ無線機が掘り起こされたのは昨年の夏の初めだったー。
◎細長い形の鉄の箱  はじめに真相を伝えると、この無線機は警察が知るより1か月前に掘り起こされていたのである。昨年5月22日のことだった。同ホテルでは敷地内のボーリング場建設に伴い、プール前の道路兼用駐車場の拡幅工事を進めていた。これまでの駐車場より、さらに全体を6m広げるのが工事のねらいだったが、そのためには、コンクリート部分の外にある水銀灯を動かさなければならない。この日も、電気技師のTさんら3人の作業員が、ブルドーザーを使って水銀灯の移設作業に汗を流していた。  ホテルの入り口から北側に数えてちょうど6本目の水銀灯を土台のセメントごと掘り起こした時である。何やら黒いものが砂の中から顔を出した。よく見てみると細長い一斗缶のような形の鉄の箱だ。
◎機械の部品に興味  「何だ、こりゃあ」一人が叫んだ。「爆弾じゃなかろうか」。箱は10本のボルトでしっかりフタをされており、1本のスパナが添えられていた。おそるおそるフタをあけると、中には防湿用の油紙で包まれた機械の部品がぎっしり詰め込まれていた。電気関係に詳しいTさんには、これが無線機らしいことはピンときた。Tさんはこれを家に持って帰った。自分でも興味があったし、電気関係の学校に行っている息子の教材になると考えたからだ。家で無線機のコードを電源につなぐと、すぐにショートしてしまった。「もう、あのことは勘弁してくださいよ。決して悪気はなかったんですから」とTさんは恐縮しきって話す。「ホテルの入り口付近に転がってたんですが…」と、Tさんがホテル事務室に無線機を届けたのは約1ヶ月後の6月18日だった。
◎県警がぜん緊張  久しぶりの、しかもこれまでにない高性能の無線機発掘に県警外事課はがぜん緊張した。 縦22.5cm、横31.5cm、高さ44.5cmの鉄製“格納箱”の中には、無線送・受信機、自動送信機、数字用さん孔機、コンデンサー、紙テープ、予備の部品など75点が入っていた。従来、日本で発見された無線機には「北朝鮮型」と「ソ連型」の二つのタイプがある。「北朝鮮型」は「能代事件」(去る38年4月、無線機を持った北朝鮮工作員が秋田県能代市の浜辺に水死体となって打ち上げられた事件)や「李竜鉄事件」(39年8月、京都府に密入国、持ってきた無線機を山中に埋め、東京で活躍していた)などで発見されたもので、北朝鮮諜報機関が製作したものとみられている。また「ソ連型」は「三橋事件」(終戦でソ連に抑留され、スパイ教育を受けて帰国した三橋正夫が24年から27年12月までに70回以上もソ連と通信した事件)や「第3次北朝鮮スパイ事件」(28年8月、北朝鮮内務省から対日工作のため派遣された韓載徳以下のスパイ団事件)などで摘発されたもので「北朝鮮型」より性能は高く、第2次世界大戦中、アメリカがソ連に供給したものとみられている。外事課では警察庁の資料とも十分比較検討したうえ、こんどの無線機を「ソ連型」と断定した。「三橋事件」のものと類似点が多いうえ、コンデンサー、抵抗器、真空管などはかって日本海岸に漂着したソ連の発信ブイに使われていたものと似ていたからである。
◎テープに暗号の穴  しかし「ソ連型」とはいえ、今度の無線機はとび抜けた性能を持っていた。もちろんけん盤をたたいて交信するような古いタイプのものではない。用意された紙テープにさん孔機で暗号数字を示す穴をあけ、送信機で一瞬にして遠い海の向こうに通信できるという“新兵器”だ。この無線機を使うと、1分で750~2500字を打電することができ、送信スピードは「三橋事件」のものなどり7~25倍というものすごさ。さる27年以来、わが国で見つかったスパイ無線機はこれで14台目。しかし、今回のものほど優秀なものは、これまでになかった。外事課では、この無線機に関する一連の捜査作業を「ふじ」と名付け、あらゆる方角から内偵をはじめた。 ———————- 読売新聞神奈川版 昭和44年(1967)1月8日付「ある伏流(4) 埋設連絡 その二」 ■わからない“犯行国”-埋設せいぜい1年前
◎埋設に車の陰利用  夜。時折り海岸道路を行きかう車のほかは、ひっそりと静まりかえった茅ヶ崎海岸。パシフィックホテルのプール前駐車場に1台の車がスーッと止まる。ホテル入り口から北側に6本目の水銀灯の下。車の中から男が1人おりる。トランクをあけて修理道具を出し、松林の中に消える。一見、車の下に潜り込んで、故障個所を修理しているような光景。松林側は6、70cmの穴は直ぐ掘れるような砂地地帯だ。やがて男は、車の中から重そうに箱のようなものを運び出し、水銀灯の下にそれを埋めた。跡をきれいに掃いて、何事もなかったかのように再び運転席へ。車は来た時と同じように、音もなく走り去った…。  男はもしかしたら、見張り役もいれて2人かもしれない。しかし、これがごく常識的に考えられる“無線機埋設”の風景である。鉄の箱の重さは中身も入れて20キロ、手で持ち運ぶにはやや重すぎるし、目立ちやすい。おまけに現場は水銀灯に照らし出されている。どうしても“陰”をつくるものが必要だ。こうした見方から埋設に車を利用したことは間違いないとの推測が生れる。
◎ホテル泊り客洗う  仮に埋めたものをⅩとしよう。するとⅩは少なくとも3回は現場に来るはずだったーと県警外事課では断定する。場所の選定が第一、実際に埋設作業を行うときが第二、そして無線機を受け取る相手―Zが確実に掘り出したかを見届けるのが第三。 それではいつごろまでの間に埋めたか。パシフィックホテルではさる41年4月の開業の際、駐車場脇に問題の水銀灯を設置した。つまり、過去2年以内であることは間違いない。しかも、鐵の格納箱の表面のさび具合が比較的新しい点などからみると、せいぜい1年以内のことではないかとの判断が出てくる。こうした見地から外事課では、同ホテルの過去1年の宿泊者リストを洗ってみた。宿泊者の中には、各国の観光客やビジネスマンもいたが、有力な手がかりは得られなかった。
◎うるし塗りの小箱  いったい誰が埋めたのか。いや、それよりも先にどこの国のスパイがこれを使うはずだったのか。前回紹介したように、無線機が「ソ連型」であることは、はっきりしている。しかし、このことは“ソ連スパイ”を必ずしも意味しないのである。過去の事例で「ソ連型」が北朝鮮などの諜報員によって使われたケースがいくつかあるからだ。一つの資料として考えられるものに予備の真空管が入っていた「うるし塗の小箱」がある。この小箱の内側はビロウドになっているが、このビロウドが先ごろ北朝鮮から日本人がもらった勲章の箱の内側に似ているというのである。もちろん、これも推測の域を出ない。
◎消された?協力者  こんな話もあった。無線機が掘り起こされた昨年5月22日の2日前、5月20日未明の事である。藤沢市内に住むQさん(50)が同市内の湘南遊歩道路を散歩中、トラックにひき殺されるという事件が起きた。犯人の25歳の工員は、同日中に逮捕されたが、外事課ではこの事件に少なからぬ関心を持った。というのも、事故の発生現場が、パシフィックホテルと比較的近いうえ、午前1時か2時、それも雨の降り続く遊歩道路になぜQさんが散歩に出たか、という点にひっかかったからだ。さらにもう一つの理由は、Qさんがさる35年9月「浜坂事件」の首謀者として、兵庫県警に逮捕された北朝鮮スパイ・金俊英のかっての協力者だったことである。金は、Qさんに北朝鮮にいる父親の写真をみせ、国内での協力を強要したのだった。「もしかしたら、無線機の事を知っていたのでは…」と、同課が、このひき逃げ事件を調べたのも無理のないことだったが、これまでのところでは「関係なし」―「諜報」の世界の非情を思わせるエピソードだった。
◎あなたの身辺にも  結局、だれが埋めたのかつかめないまま、無線機を追って「ふじ」作業は難航している。しかし、これほどの性能を持つ無線機を発掘できたことは、わが国治安当局にとって大きな収穫だった。「仮にこの無線機を一組だけ作るとしたら、100万円はかかる」というのが、外事課の皮算用である。つまり、ある程度量産されているとみた方が正しいというのだ。いずれにせよ、無線機が県内ではっくつされたのは、これで3組目。さる33年9月25日、鎌倉市七里ガ浜の日本道路公団の道路補修現場砂山から一組、35年1月7日、横浜市金沢区朝比奈町の市営焼却炉建設敷地から一組、そして8年ぶりにこんどのものが出たわけだ。いったい、この何倍の無線機がわたしたちのまわりに埋められているのだろうかー。
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<調査会役員・特定失踪者家族会三役等の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ) ・竹下珠路特定失踪者家族会事務局長兼特定失踪者問題調査会副代表がゲスト https://youtu.be/KmJaSVAb9E8
★日時 3月12日(金)18:00〜 トークライブ 場所 調査会事務所 参加者 代表荒木 ※当日チャットにお答えしていきますが、ご質問・ご意見等のある方は事前に荒木アドレス(kumoha551@mac.com)宛てにメールでいただければ優先的にお答えします。 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★3月23日(火)13:00 北朝鮮拉致の真実(多摩市遺族会青年部主催) ・多摩市関戸公民館(聖蹟桜ヶ丘駅徒歩3分 042-374-9711) ・代表荒木が参加 ・問合せ 伊野青年部長(080-1131-3609)
★4月1日(木)14:00〜 園田一さん・敏子さん現場ライブ 場所 鹿児島県大崎町 参加者 代表荒木・副代表増元・前山利恵子さん(園田夫妻長女)他 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★4月2日(金)10:30〜 市川修一さん・増元るみ子さん現場ライブ 場所 鹿児島県日置市 参加者 代表荒木・副代表増元 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★4月11日(日)14:00 国民の集い in 兵庫・神戸(政府拉致問題対策本部・兵庫県・神戸市主催) ・兵庫県公館(地下鉄県庁前駅下車すぐ 神戸市中央区下山手通4-4-1) ・特定失踪者家族会竹下事務局長(調査会副代表)が参加 ・参加申込み・問合せ 兵庫県健康福祉部社会福祉局人権推進課(078-362-3229)
★5月22日(土)北朝鮮人権シネマフォーラム in 鳥栖(同実行委員会主催) ・調査会代表荒木が参加
★5月23日(日)13:30 北朝鮮人権シネマフォーラム in福岡(救う会福岡・調査会主催) ・福岡市健康づくりサポートセンター「あいれふ」  地下鉄赤坂駅徒歩4分(福岡市中央区鶴舞2-5-1) ・調査会代表荒木が参加 ・問合せ 救う会福岡(https://sukuukai-fukuoka.jp/mail)
★代表荒木のYouTubeチャンネル  毎日5~10分配信しています。RadioTalk・GooglePodcastなどでは音声配信で聞くことができます。 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」 毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌) 他 幹事長村尾がパーソナリティー   現在休止していますがバックナンバーはYouTube Office Movementのチャンネルからはいつでも聴取できます。 www.youtube.com/channel/UCTtzOOIcIOa22_gnLubk8Dg
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」 ・代表荒木がキャスターをつとめています。 www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg ———– ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 ////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和3年1月22日現在確認分) araki.way-nifty.com/araki/2021/01/post-2e613f.html 着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing _________________________________________ 特定失踪者問題調査会ニュース ——————————————————— 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 email:comjansite2003■chosa-kai.jp ※■を半角の@に置き換えて下さい。 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A 発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい) ※■を半角の@に置き換えて下さい。 <カンパのご協力をよろしくお願いします> ■特定失踪者問題調査会■ ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ■特定失踪者家族会■ 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 _____________________________________________________