(再送)「閣下に対する信頼と尊敬」【調査会NEWS3335】(R02.9.19)

※先程送ったものが号数日付が違っていたので混乱を避けるためにもう一度送ります。ご迷惑をおかけして申しわけありません。
【調査会NEWS3335】(R02.9.19) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ―――――――――――――――――――――― <「閣下に対する信頼と尊敬」>
  荒木和博
 前々号で紹介した「RAGE(怒り)」について、その一部を翻訳家の真砂太郎さんが訳してくれました。この部分はハノイ会談の決裂前なのですが、金正恩はトランプに対し「私の閣下に対する信頼と尊敬は、決して変わることがなく…」といった調子でここまで言うかというほどのヨイショぶりです。北朝鮮人民が聞いたら腰を抜かすでしょう。
 しかし考えてみれば朝鮮戦争の前、ソ連を訪問した金日成は演説で「偉大なスターリン元帥万歳」とかヨイショしていますから(北朝鮮では画面だけ流されているそうです)、じいさん譲りなのかも知れません。ひょっとしたら表には出ていませんが父親金正日も中国嫌い、米国大好きでしたから同じような手紙を送っていたのかも。
 この部分の後にさらに凄い表現が出てくるのですが、とりあえず御一読下さい。北朝鮮という国が全く違って見えてきます。「しおかぜ」では今後これを詳しく北朝鮮に伝えようと思います。 —————————————
ボブ・ウッドワード(ワシントンポスト副編集人)著『RAGE(怒り)』第25章から (真砂太郎訳) 2018年6月のシンガポールでのトランプ・金正恩会談後には、両者間の書簡によるやり取りが頻繁になると共に、情がこもったものにもなって行きました。「アメリカに帰ってきたところです。今回の訪問に係わる北朝鮮やあなたの対応は、すばらしいものでした。」と、トランプは、金に6月15日付けで書簡を送り、「当方は、あなたと、あなたの国に対して敬意を表しております。」と、付け加えています。  続く7月3日付け書簡で、金に北朝鮮を訪問する予定のポンペイオ国務長官と、合意した3つの目標を達成する為に調整して欲しいと言っています。目標というのは、第一は、戦没者の遺骨を返還すること。第二は、金が閉鎖を約束したミサイル発射基地にアメリカ側の技術専門家を入れて確認する事を認めること。  「3番目は、最も重要な事」と、トランプは書き出して、「ポンペイオ国務長官に指示してあるが、最後となる十分に検証された朝鮮半島の非核化と、双方の平和な未来に向かう第一歩を踏み出して欲しい。」と、書いています。 金は、7月6日付けの返事では、特段の記述はしませんでした。  「閣下との意義ある最初の会談と、24日前に我々が署名した覚書は、意味のある道程の始まりとなります。」と、金は書いています。「大統領閣下におかれましては、変わらぬ信頼と、確信をもって施策を強力に進められることを祈念しており、新時代のDPRK-US関係が次の会談開催を進めると信じております」。DPRKとは、北朝鮮の正式名称である朝鮮民主主義人民共和国の略称です。  その後の数ヶ月間にやりとりした書簡は、金とトランプのお互いを称賛するやりとりで、各々が出した要求に対するシンガポールでの交渉の成果を強調するようなものでした。両首脳共、1953年の休戦協定で戦闘行為が休止しているだけの朝鮮戦争を正式に終結したいと言っていました。厳密に解釈すれば、米朝両国は、依然として戦争状態にあったのです。  7月30日付けの書簡で、金は、「戦争を終結させる宣言を事前に準備していなかったのは、残念でしたが、閣下のように力強くて傑出している政治家と、関係が築けたのは、光栄です」。  8月2日付けのトランプの返事には、「今や、完全な非核化を含めた他の約束事項を、実現すべく進む時です」。これに対して、金は、8月12日付けの書簡で、「もし、2か月前の我々の歴史的な会談が新しいDPRK-US関係の始まりの合図であるならば、私にとって次なる会談は、安寧で確固たる未来を計画する機会となるのです。我々が尽力している事は、満足のいく結果をもたらし続けると確信しています」。  9月6日付けの金のトランプに対する書簡は、これまでで一番長く、具体的なもので、非核化に条件を付け始めたものでした。歴史的には、アメリカによる完全な条件却下となりました。  「我々は、理由があって、核兵器施設、衛星発射施設の完全な閉鎖、及び核物質製造工場を回復不能とする閉鎖を、段階的に一歩ずつ進める事を切望しています。」「私は、我々が今年起こした多くの想像すら出来なかった奇跡的な変化が、閣下と私自身のすばらしい関係により将来もあると確信しています」。  両首脳は、お互い再度会談する希望がある事を、外交関係で使われる「世界の意に反しても」と言う表現で、確認しました。  9月21日付けの書簡で金は、「私が先の手紙で書いた通り、」「現在の状況と、将来的に非核化問題を解決する我々の考えを、両国間の関係から多くの人が疑念を抱いていますが、私の閣下に対する信頼と尊敬は、決して変わることがなく、私は、閣下と共にこの疑念が間違っていることを明確に証明してまいります」。  12月24日付けで、トランプは5つの文からなる返事を出しています。「次の首脳会談を楽しみにしており、非核化が現実的に進み、来年には、あなたの指導で、貴国の国民に、真に明るい未来が来る事を切望しています」。  翌日クリスマスの日付けで、金はトランプ宛にもっと長い手紙で、シンガポール会談をロマンチックな散文表現しています。  「6月の歴史的なシンガポールにおけるDPRK-US首脳会談から200日が経ち、今年も終わろうとしています。私は、今でも、美しい聖なる場所で世界が大いなる興味と希望を持って見守る中、閣下の手をしっかりと握った歴史的な名誉ある日を、忘れることができません。」  「新しい年、2019年が近づいており、弛まぬ努力を必要とする重要問題が高い理想で解決されるべく残っています。閣下も素直に認識されたように、新しい年になれば、全世界がファンタジー映画の場面を連想させる閣下と私の次なる歴史的会談を、遠くない将来、再度必ず目の当たりにする事になります。  私は、初めてこの手紙を読んだ時、金が「ファンタジー映画の場面を連想させる」と見ていた事に衝撃を受けました。  トランプは、12月28日付けで返事をしています。「あなたの手紙を受け取ったところですが、あなたの暖かい気持ちと考え方は、とても高く評価しています。私もあなたと同様、両国の間で大いなる成果が達成される事については、疑いは持っておりませんし、これができるのは、あなたと私の二人だけです」。トランプは、更に、ハノイとバンコックであれば、次の首脳会談の場所として受け入れられると書いています。  トランプは、再度、1月8日付けで、金の誕生日を祝して、「あなたは、これから、多くの称賛と成功の年に巡り合うだろう」と書いて、「あなたの国は、歴史的な繁栄の道を辿る」と。  1月17日付けで、金は、次の首脳会談をアレンジする為にワシントンに派遣する特使を紹介しています。彼は、「私は、昨年は、我々が長いDPRKとUSの敵対関係を終わらせ、新しい未来を切り開いた意味のあった年で、今年は、我々二国間の関係がより新たな高い次元に発展していく、より意義のある年だと信じています。」と、書き送っています。  金英徹特使のワシントン訪問後、両国は、第二回首脳会談を、2月にハノイで開催することで合意しました。  トランプは、1月18日付けで「我々は、歴史的偉業を成し遂げようとしており、」「間もなくお会いできますね。」と、書き送っています。他の手紙が”Sincerely”までタイプして署名だけしているのと違って、これは、トランプが黒マジックで書いて”Your friend, Donald J. Trump”と、署名していました。  トランプは、金に対しハノイ・サミットの前にもう一回書簡を出しており、それは、2月19日付けで、先の会談の際の4枚の写真が付いた短いもので、「来週お会いできることを楽しみにしており、」「それは、すばらしい事になる。」と、トランプは、書きました。
 ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和2年3月24日現在確認分) araki.way-nifty.com/araki/2020/03/post-f7a8e9.html 着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing ////////////////////////////////////////////////// <調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
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