金正恩への親書【調査会NEWS3120】(R01.11.15)

【調査会NEWS3120】(R01.11.15) 

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<金正恩への親書>

     荒木和博

 谷内正太郎・前国家安全保障局長が安倍総理の親書を持って今年の5月から9月にかけて3回平壌を訪問していたとの報道が13日韓国紙朝鮮日報で報じられました。菅官房長官は否定しています。

 この情報は韓国政府筋からのリークと思われます。反文在寅政権の朝鮮日報ですから記事の論調は「文在寅政権で日韓関係が悪化したために日本が韓国をスルーして北朝鮮と直接交渉する」という感じです。韓国は政権を問わず昔から日朝が韓国抜きで話をするのを極めて嫌がってきましたから、反文在寅だけでなく、日本を牽制する意図でリークされたのかもしれません。

 それはともかく、私たちの関心は「で、どうなったのか」ということです。谷内前局長訪朝・親書伝達が事実であると考えれば今年2月、救う会・家族会の金正恩へのメッセージの「即時全員一括帰国が実現するなら国交正常化に反対しない、帰ってきた人間から秘密を聞き出さない」という部分も、安倍総理が条件を付けず金正恩に会うと言っているのも一つの流れとしてとらえられます。私のささやかな情報収集能力でこの間聴こえてきたこととも流れは一致します。朝鮮日報の記事も当たらずとも遠からずといったところなのかもしれません。

 さて、そうだとすれば安倍総理も谷内前局長も、関係者の方々は相当な努力をしておられることと思います。そのご苦労に敬意を表するというのが前提ですが、この交渉では何人かが帰ってきたとしても全員の帰国は絶対に不可能であり、それ以外の人々は見捨てることになります。

 国交正常化ということは、要はカネが金正恩のもとに行くということです。それは北朝鮮の、人口の1パーセントを政治犯収容所に入れ、公開処刑を行なっている体制を維持するために使われます。また、帰国できた人以外の被害者のみならず本来自由往来ができなければならない在日朝鮮人やその日本人家族をも見捨てることになります。

 外交がきれいごとで済まないのは理解しています。100パーセント勝利ということもありえないでしょう。しかし少なくとも、進めるならそのことだけは理解しておいてもらいたいと思います。これは安倍総理をはじめ政府与党はもちろん、野党の皆さんも同様です。昨日も書きましたが「桜を見る会」で大騒ぎしている暇があったらその10分の1の労力でも費やしてこういうことについて緊張感ある議論を国会でしてもらいたいと思う次第です。

 あえてきれいごとで言っておきますが、あの体制が倒れない限り、全ての拉致被害者の帰国はありえません。政治犯収容所や公開処刑もなくなりません。在日朝鮮人帰国者やその日本人家族の悲劇も続きます。私には親書より、このきれいごとの方が実は一番手っ取り早いやり方だと思うのですが。

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北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和元年11月11日現在確認分)

http://araki.way-nifty.com/araki/2019/11/post-40d9ed.html

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

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・鹿屋市札元公民館 0994-42-5825 鹿屋市札元1-24-3

・調査会役員が参加

※今回の検証の報告の記者会見を兼ねます

★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)

・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)

・調査会代表荒木が参加

★12月14日(土)・15日(日)「北朝鮮帰還事業60年 北朝鮮に自由を!人権映画祭」(同映画祭実行委員会主催)

・拓殖大学文京キャンパス(地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅徒歩5分 文京区小日向3-4-14)

・調査会代表荒木・副代表村尾他役員が参加

・問い合わせ:調査会

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・調査会・特定失踪者家族会役員が参加

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