金正恩の姉?【調査会NEWS3052】(R01.8.20)

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    荒木和博
 今あらためて『闇からの谺』を読んでいます。昭和53年(1978)に香港で拉致された韓国の女優崔銀姫さんと元夫で映画監督申相玉さんの著書です。
 拉致されていたときに二人は金正日のパーティーなどにも呼ばれているのですが、以下は崔銀姫さんが拉致された直後、2月16日に金正日のパーティーに招かれた当時の話です。この時点ではまだ申監督は拉致されていません。
 この男の子は年齢から考えて金正男でしょう。母親成ヘリムは金正日より年上ですが、若く見えたのだろうと思います。さて、それでは金正日の言った「下に女の子」というのは誰でしょう。時期的に考えて金正恩の妹金与正ということはあり得ません。もちろん金正日のことですから表に出していない子供はいても不思議ではありませんが、金正男の妹、つまり金正恩の姉がいたという話は出ていたでしょうか。
 私が気がついていないだけかもしれません。どなたか情報のある方はご教示いただければ幸いです。それにしてもこの本はあらためて読み直すと日本人拉致の問題を分析するのにも非常に興味深い内容が少なくありません。
———————————— <文春文庫『闇からの谺』(崔銀姫・申相玉著)上巻94ページ>
 このときちょうど、ぽってりと太った男の子が飛び込んできた。健康優良児だ。答えに窮した金正日は助かったというように、「わが家の息子です」と紹介した。
 「まあ、そうですか。ご子息はお一人ですか」
 「いや、この下に女の子がもう一人いるんですが、今ここにはおりません」
 私は男の子に訊ねた。
 「本当にいいお顔をしていること。何歳になりますか」
 「七つです」 (中略)  その子は父親似で、顔が丸々としている。頭は短い角刈りスタイルで、服は父親のように紺の人民服姿だった。 (中略)  金正日の夫人は1メートル63センチほどの背丈の、いくらかボリュームのある体格で丸顔の美人だった。髪は脹らんだパーマ仕立てで、黒を基調にした花柄のホームドレスを着ていた。彼女の服を見て、わたしは内心驚いた、北でホームドレスを着た女性を初めて見たからだ。金正日より2、3歳ほど若く見える。  ———————————————- 最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました) araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html
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