「法と証拠」という虚構【調査会NEWS3007】(R01.6.17)

【調査会NEWS3007】(R01.6.17) 

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<「法と証拠」という虚構>

 荒木和博

 もう何十年も前、民社党本部書記局勤務時代の話ですが、政策審議会にいた同僚から「法務行政というと厳正に行なっているように思えるけど、実は結構恣意的に運用されている」と聞いて驚いたことがありました。

 そういえば警察はかつて、よく「法と証拠に基づいて厳正にやっています」と言っていました(山本美保さんのDNAデータ偽装事件の頃からか、あまり言わなくなりましたが)。日本の、というよりいわゆる「法治国家」を原則としている先進国でも、法務行政に限らず世の中の基本は法律に関係なく動いているのかもしれません。拉致問題など法も証拠も関係ない国が相手の上、こちらはこちらで隠していることばかりです。法律は使えるときだけ都合に合わせて使うもの、一番大事なのはそれ以前の正義感とかプロ意識とか、「天に恥じず」と言ったような社会規範なのではないでしょうか。判事さんや検事さんや弁護士さんには失礼かもしれませんが。

 国民の選挙によって選ばれる国会議員が総理大臣を選び、その総理が頂点に立って行政を行う、それを司法がチェックするという今のシステムを、私たちは至上の価値と思いがちです。しかしその国会が大事なことではあまり機能しておらず、公務員の不祥事も後を絶たないのは皆さんご存知の通り。拉致問題を通して私はこのシステムがまともに機能していないことを嫌という程見せつけられてきました。

 そして機能していないことをごまかすために何かトラブルがあれば法律を作る。それが積み重なっているうちに、誰もが全体を把握できなくなり、逆に作った法律に振り回される。現代社会はひょっとしたらそんな抜け出ることのできないスパイラルにはまりこんでいるのかも知れません。憲法だって、今議論になっている安倍政権の改憲では拉致問題進展には特にプラスになるとは思えません。さらに言えば今のこの国、というより私たちの姿勢では何度憲法を変えようが、何本法律を作ろうが被害者は取り返せないのではないでしょうか。

 自分自身も考えがまとまっているわけではなく、それでは具体的にどうすれば良いのかという問題に突き当たるのですが、少なくとも拉致問題に関する限り進展の突破口は「法と証拠」という虚構の外にあるような気がしているところです。

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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました) 

http://araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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<特定失踪者データ> 

◎氏名:林 雅俊

◎よみかた:はやし まさとし

◎生年月日:昭和50(1975)年1月20日

◎当時の年齢:23歳

◎失踪年月日:平成10(1998)年5月12日

◎特徴:身長169センチ。体重50キロ。血液型B型。車に興味あり。酒はたしなむ程度。スポーツは野球を観るくらい。

◎当時の身分:大学院生(岐阜大学工学部)

◎最終失踪関連地点:福井県越前町の海岸

◎当時の居住地:岐阜県垂井町

◎失踪の状況:午前9時頃、いつもと同じように「行ってきます」と言って岐阜県内の自宅から大学院へ車で向かったが戻らず。それまでも卒論などで朝帰りや泊まり込みがあったので帰宅しなくても不思議ではなかった。しかし翌日大学院の指導スタッフから「会う約束をしていたが来なかった」と電話がある。14日、福井県越前町海岸に車が停まっているとの電話が地元の駐在から自宅にあり、父が現地に向かう。車のドアはロックされており、車内にはパソコン、現金、キャッシュカード、免許証、時計などが残されていた。また座席のリクライニングは倒されていた。パソコンには13日14時ごろの記録で「このパソコンは義兄にあげる。ゼネコンはいやになった。道を間違えた」と書かれていた。

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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。 

★6月29日(土)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム」(同会主催)

・会場 拓殖大学文京キャンパス(文京区小日向3-4-14 地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅下車5分)

・調査会荒木代表が参加

・問合せ 荒木(090-8517-9601)

★7月17日(水)14:00「アニメ『めぐみ』上映会」(拉致問題対策本部・北海道庁・札幌市・救う会北海道主催)

・札幌駅前地下広場(地下鉄札幌駅と大通り駅をつなぐ地下通路のオープンスペース)

・調査会荒木代表が参加

・問合せ 北海道庁国際課(道庁代表番号 011-231-4111)

※イベント自体は10:30に開会され14:00までは映画が繰り返し上映されます。

★9月8日(日) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)

・アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)

・特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加

・問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(土)「拉致問題講演会」(群馬県・救う会群馬他主催)

・館林市三の丸芸術ホール(館林市役所前バス停すぐ 館林市城町1-2   0276-75-3030)

・調査会荒木代表が参加

・問合せ 群馬県地域福祉推進室(027-226-2518)

★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)

・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)

・調査会代表荒木が参加

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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」 

毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌) 

副代表村尾がパーソナリティー 

インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。 

http://listenradio.jp

・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 

http://ajer.jp 

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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 

<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)> 

・定価1600円(税別) 

<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)> 

・定価1200円(税別) 

<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)> 

・定価1000円(税別) 

<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)> 

・定価1800円(税別) 

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特定失踪者問題調査会ニュース 

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発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は 

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<カンパのご協力をよろしくお願いします> 

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●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 

●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 

●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 

(郵便振替以外で領収書のご入用な場合はご連絡下さい) 

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郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 

銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128 口座番号4097270 特定失踪者家族会 代表者大澤昭一 

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