【調査会NEWS3968】(R7.10.8)※このメールには返信しないで下さい。
<国連作業部会に荒木の提出した文書>
荒木和博 9月24日、ジュネーブで開催された国連強制的失踪作業部会セッションのとき私が提出した文書です。特定失踪者家族会のお三方は要約を陳述していますが私は文書提出のみです。英文はFacebookの「Rescue Abductees by North Korea」のページに掲載しますのでそちらもご覧下さい。 www.facebook.com/groups/4239107899749357/ ―――――――――――――― 拉致問題と北朝鮮の人権問題
荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)
1、特定失踪者問題調査会について
特定失踪者問題調査会は2003年1月、北朝鮮による拉致の可能性のある失踪者について調べ、拉致被害者と確認されれば救出することを目的に設立されたNGOである。 前年、2002年9月に当時の小泉総理が訪朝し金正日と会談した。この時金正日はそれまで否定し続けていた日本人拉致を初めて認め、5人が生存していると伝えた。翌月この5人は日本に24年ぶりに帰国したが、そのうちの一人曽我ひとみさんが日本政府の認めていない拉致被害者であったことから、家族の中に失踪者のいる人々が「私の失踪した家族も北朝鮮に拉致されたのではないか」と声を上げるようになり、それに応えるために設立されたのが特定失踪者問題調査会である。現在私たちの持っている拉致の可能性のある失踪者は約470人であり、そのうち270名の氏名・写真及びデータが公開されている。
現在私たちは主に次のような活動を行っている。 ・日本国内での拉致事件及び北朝鮮による工作活動の調査 ・日本国民への拉致問題についての情報の提供・啓発活動 ・北朝鮮への情報の注入(短波放送「しおかぜ(Sea Breeze)」・USB・ビラ・FAX) ・北朝鮮からの拉致被害者に関する情報の収集
なお、調査会の公式のものではないが、拉致に関心のある有志で運営している英語のフェイスブックページに逐次情報が掲載されている。
2、帰還事業と拉致 北朝鮮による人権侵害で日本にとって拉致問題と同様重大なものが在日朝鮮人の帰還事業である。1959年から1984年までに合計約93000人の在日朝鮮人及びその家族である日本人が北朝鮮に移住した。これは朝鮮戦争(1950~53)によって不足した労働力を補うことと、資本主義国から社会主義国への人口移動という国際的アピールが目的だったと言われるが、北朝鮮に行った人々の大部分は事前の説明とは全く異なり激しい差別を受け、ごく一部を除いて日本への一時的訪問すら許されていない。 帰還事業の問題についてはすでに様々な形で論じられているが特に拉致との関係で言えば、このようにして北朝鮮に渡った在日朝鮮人が人質になり、日本に残った家族が拉致をはじめとする工作活動に協力させられるケースが少なくなかった。たとえば日本政府の認定する拉致被害者で一番最初の事件である1997年9月、久米裕さんの拉致である。実行犯の一人李秋吉は妹が北朝鮮に行っており、それを人質に久米裕さんの拉致を強要された。彼はもちろん加害者であったが、同時に被害者でもあったのである。
3、政治犯収容所と拉致・帰還事業
人口の約1%が収容されていると言われる北朝鮮の政治犯収容所は北朝鮮の代表的人権侵害だが、そこには拉致被害者が収容されているという情報もあり、また帰還事業で北朝鮮に渡った在日朝鮮人も多数収容されたと言われている。 一つだけこの二つの中間に当たる例を述べておきたい。私の中学校の10年後輩で李世奉という在日朝鮮人がいる。もちろん私は彼に会ったこともないのだが、あることがきっかけで李が政治版収容所に入れられていたという情報を得た。先に北朝鮮に行った父が行方不明になり、それを探すために母が彼と妹を連れて北朝鮮に行ってスパイとして捕まり、収容所に入れられたというのである。同じキャンパスで学んだ後輩が収容所に入れられていたという情報はショックだった。ちなみに彼はその後収容所からは出られたそうだが、収容所の近くに住み監視されているとのことだった。
4、北朝鮮の全ての人が解放されるように
今の北朝鮮の独裁体制をそのままにしていて日本人拉致被害者だけを全て取り返すことはできない。もちろん私たちは同じ日本人として彼らを救出しなければならない責任を負っているが、それを実現するためには北朝鮮が現在の閉鎖的独裁国家から世界に開かれた民主主義の国家に変わらなければならない。北朝鮮に行った在日朝鮮人やその日本人家族が自由に日本との間を往来できるようにし、韓国をはじめ全ての国の拉致被害者がそれぞれの家族のもとに帰り、北朝鮮の人々が政治的弾圧に怯えることなく、また飢えに苦しむことなく、幸せな暮らしを営むようにしなければならない。 私たちはその実現のために世界中の志を同じくする人々と協力して活動を続けていく。
―――――――――――――――――――――――- <調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★11月8日(土)12:45「映画『めぐみへの誓い』上映会&アフタートーク」(「めぐみへの誓い」上映武蔵野市実行委員会主催) ・武蔵野芸術劇場(三鷹駅北口徒歩1分) ・調査会幹事長村尾が参加 ・問合せ:菊竹さん(070-1255-2014)
★令和8年1月24日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 富山」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催) ・オーバード・ホール 中ホール(富山駅徒歩3分 富山市牛島町9-17) ・調査会幹事長村尾が参加
■調査会の本 ○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊) 書籍版・Kindle版1700円(税別) ○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成) araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html ★調査会のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会 ★代表荒木のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp 荒木担当 『救い、守り、創る』 村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」 ・代表荒木がキャスターをつとめています。 www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg ――――― ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 ////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧 note.com/kumoha551/n/n6fca55ffafb3?sub_rt=share_pw 着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing _________________________________________ ■特定失踪者問題調査会■ 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 お問い合わせ・送信中止・アドレス変更等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから readyfor.jp/projects/shiokaze-supporter ■特定失踪者家族会■ 住所等は調査会と同じです。カンパの送金先は 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 ___________________________________________________
<国連作業部会に荒木の提出した文書>
荒木和博 9月24日、ジュネーブで開催された国連強制的失踪作業部会セッションのとき私が提出した文書です。特定失踪者家族会のお三方は要約を陳述していますが私は文書提出のみです。英文はFacebookの「Rescue Abductees by North Korea」のページに掲載しますのでそちらもご覧下さい。 www.facebook.com/groups/4239107899749357/ ―――――――――――――― 拉致問題と北朝鮮の人権問題
荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)
1、特定失踪者問題調査会について
特定失踪者問題調査会は2003年1月、北朝鮮による拉致の可能性のある失踪者について調べ、拉致被害者と確認されれば救出することを目的に設立されたNGOである。 前年、2002年9月に当時の小泉総理が訪朝し金正日と会談した。この時金正日はそれまで否定し続けていた日本人拉致を初めて認め、5人が生存していると伝えた。翌月この5人は日本に24年ぶりに帰国したが、そのうちの一人曽我ひとみさんが日本政府の認めていない拉致被害者であったことから、家族の中に失踪者のいる人々が「私の失踪した家族も北朝鮮に拉致されたのではないか」と声を上げるようになり、それに応えるために設立されたのが特定失踪者問題調査会である。現在私たちの持っている拉致の可能性のある失踪者は約470人であり、そのうち270名の氏名・写真及びデータが公開されている。
現在私たちは主に次のような活動を行っている。 ・日本国内での拉致事件及び北朝鮮による工作活動の調査 ・日本国民への拉致問題についての情報の提供・啓発活動 ・北朝鮮への情報の注入(短波放送「しおかぜ(Sea Breeze)」・USB・ビラ・FAX) ・北朝鮮からの拉致被害者に関する情報の収集
なお、調査会の公式のものではないが、拉致に関心のある有志で運営している英語のフェイスブックページに逐次情報が掲載されている。
2、帰還事業と拉致 北朝鮮による人権侵害で日本にとって拉致問題と同様重大なものが在日朝鮮人の帰還事業である。1959年から1984年までに合計約93000人の在日朝鮮人及びその家族である日本人が北朝鮮に移住した。これは朝鮮戦争(1950~53)によって不足した労働力を補うことと、資本主義国から社会主義国への人口移動という国際的アピールが目的だったと言われるが、北朝鮮に行った人々の大部分は事前の説明とは全く異なり激しい差別を受け、ごく一部を除いて日本への一時的訪問すら許されていない。 帰還事業の問題についてはすでに様々な形で論じられているが特に拉致との関係で言えば、このようにして北朝鮮に渡った在日朝鮮人が人質になり、日本に残った家族が拉致をはじめとする工作活動に協力させられるケースが少なくなかった。たとえば日本政府の認定する拉致被害者で一番最初の事件である1997年9月、久米裕さんの拉致である。実行犯の一人李秋吉は妹が北朝鮮に行っており、それを人質に久米裕さんの拉致を強要された。彼はもちろん加害者であったが、同時に被害者でもあったのである。
3、政治犯収容所と拉致・帰還事業
人口の約1%が収容されていると言われる北朝鮮の政治犯収容所は北朝鮮の代表的人権侵害だが、そこには拉致被害者が収容されているという情報もあり、また帰還事業で北朝鮮に渡った在日朝鮮人も多数収容されたと言われている。 一つだけこの二つの中間に当たる例を述べておきたい。私の中学校の10年後輩で李世奉という在日朝鮮人がいる。もちろん私は彼に会ったこともないのだが、あることがきっかけで李が政治版収容所に入れられていたという情報を得た。先に北朝鮮に行った父が行方不明になり、それを探すために母が彼と妹を連れて北朝鮮に行ってスパイとして捕まり、収容所に入れられたというのである。同じキャンパスで学んだ後輩が収容所に入れられていたという情報はショックだった。ちなみに彼はその後収容所からは出られたそうだが、収容所の近くに住み監視されているとのことだった。
4、北朝鮮の全ての人が解放されるように
今の北朝鮮の独裁体制をそのままにしていて日本人拉致被害者だけを全て取り返すことはできない。もちろん私たちは同じ日本人として彼らを救出しなければならない責任を負っているが、それを実現するためには北朝鮮が現在の閉鎖的独裁国家から世界に開かれた民主主義の国家に変わらなければならない。北朝鮮に行った在日朝鮮人やその日本人家族が自由に日本との間を往来できるようにし、韓国をはじめ全ての国の拉致被害者がそれぞれの家族のもとに帰り、北朝鮮の人々が政治的弾圧に怯えることなく、また飢えに苦しむことなく、幸せな暮らしを営むようにしなければならない。 私たちはその実現のために世界中の志を同じくする人々と協力して活動を続けていく。
―――――――――――――――――――――――- <調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★11月8日(土)12:45「映画『めぐみへの誓い』上映会&アフタートーク」(「めぐみへの誓い」上映武蔵野市実行委員会主催) ・武蔵野芸術劇場(三鷹駅北口徒歩1分) ・調査会幹事長村尾が参加 ・問合せ:菊竹さん(070-1255-2014)
★令和8年1月24日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 富山」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催) ・オーバード・ホール 中ホール(富山駅徒歩3分 富山市牛島町9-17) ・調査会幹事長村尾が参加
■調査会の本 ○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊) 書籍版・Kindle版1700円(税別) ○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成) araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html ★調査会のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会 ★代表荒木のYouTubeチャンネル www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp 荒木担当 『救い、守り、創る』 村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
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