【調査会NEWS3967】(R7.10.6)※このメールには返信しないで下さい。
<森本さんの国連作業部会での陳述文書>
以下は竹下さん・吉見さんに続き森本美砂特定失踪者家族会事務局次長(山本美保さんの妹)が去る9月24日、ジュネーブで開催された国連強制的失踪作業部会セッションでの陳述内容です。これも前述お二人と同様文書で提出し、要約した内容を口頭で陳述しています。英文はFacebookの「Rescue Abductees by North Korea」のページに掲載しますのでそちらもご覧下さい。
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私は20歳で失踪した双子の姉山本美保を長い間探しております。日本では60歳を人生の節目として家族でお祝いするのですが、一緒に祝いたかった姉とは、41年間会えていません。今北朝鮮に捕われている疑いが強いのです。
姉は今から41年前の1984年6月4日、いつものように「図書館に行ってくる」と母に言い残し家を出たきり、いなくなってしまいました。当時20歳で大学受験生でした。何故姉がいなくなったのか、帰ってこないのか、もしかしたら、兄の交通事故死をきっかけに深い悲しみを味わった家族が、姉の都会への進学を反対したからだろうかとずっと悔やんできました。そのことを思うと、いまでも胸が苦しいのです。姉の失踪の4日後に、家から270km(約170マイル)離れた新潟県の海岸にカバンが落ちていると警察から電話があり、親族で2日間隈なく捜しましたが何の手がかりもありませんでした。
父は警察官でした。20歳の娘の失踪に、事件か事故かと直感的に考えたと言います。それから全国の身元不明の遺体の情報には常に注意していました。しかし全国の情報には該当するものがなく「安心しろ」と母に伝えていました。半年後、無言電話がかかってくるようになり、母の日記で4年間で15回記録があります。中にはすすり泣くような声や家族の「美保ちゃんでしょ。元気?どこにいるの?」に声かけに、かすかに「げんき」と答える声が今でも耳についています。そんな無音電話もいつしかなくなりました。しかし、家族の悲しみを知る姉が再度家族に同じ思いをさせるはずがない、この失踪は姉の意思ではないとずっと思ってきました。
2002年の日本の首相の訪朝を機に、姉のことも大きな報道になり、友人、知人が救出のための支援活動を始めてくれました。多くの署名を集め、政府に提出した頃、父の身体は病魔に襲われていました。姉との再会が果たせず翌年68歳で他界しました。同じ頃、北朝鮮の国家保衛部5454部隊で姉を見たという脱北者の情報が入りました。5454部隊の通信部と聞きました。無言電話がそれだったかと思いました。実際にお会いし、私を見るなり「お姉さんによく似ている」と言いました。その後も2003年に平壌から移動しているという生存情報や近年の情報もあります。
日本国内には拉致の疑いの脱ぎ切れない失踪者が大勢います。しかし、日本政府は17名以外拉致被害者を認定していません。国連が10年以上も前に、拉致された日本人は100名を下らないと報告してくれているのにです。日本の警察も拉致の可能性を排除できない行方不明者を871名上げています。私達特定失踪者家族は2017年に特定失踪者家族会を結成し、ICC国際刑事裁判所に告発のため訪問し、昨年国連に公開された失踪者535名のリストを提出しました。私達はいなくなった家族の状況や思いを記した本も出版し、広く訴え、救出につなげようと努力してきました。今ここにいらっしゃる国連の方々、世界の人々にこの非道な拉致の現実を知っていただきたい。そして私達が愛する家族と再会できるよう力を貸していただきたいのです。大切な家族に会いたいというささやかで最大の願いをかなえるため、ここに来ました。是非力を貸してください。心からお願いいたします。
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<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。
※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。
★11月8日(土)12:45「映画『めぐみへの誓い』上映会&アフタートーク」(「めぐみへの誓い」上映武蔵野市実行委員会主催)
・武蔵野芸術劇場(三鷹駅北口徒歩1分)
・調査会幹事長村尾が参加
・問合せ:菊竹さん(070-1255-2014)
★令和8年1月24日(土)「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録 in 富山」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催)
・オーバード・ホール 中ホール(富山駅徒歩3分 富山市牛島町9-17)
・調査会幹事長村尾が参加
■調査会の本
○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊)
書籍版・Kindle版1700円(税別)
○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成)
http://araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html
★調査会のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会
★代表荒木のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@arakikazuhiro
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 http://ajer.jp
荒木担当 『救い、守り、創る』
村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」
・代表荒木がキャスターをつとめています。
https://www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 //////////////////////////////////////////////////////////
北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧
https://note.com/kumoha551/n/n6fca55ffafb3?sub_rt=share_pw
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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